WEB・CD-ROM・DTPのサムクイックがお届けするコラムページ「私的事情」です。 どうぞごゆるりとお楽しみください。

 
 
 
村井知生 1971.11.28 B
後天性ヒキコモリ気味なお遍路野郎。
一人でいると外にでたくなり、外にでると帰りたくなる。ペシミスティックなオプティミストを標榜し、日々此れ勉強。宮沢章夫のコラムが好きだが、電車の中で笑っていると変質者じみていて、堪えると苦しく涙が。。。

 
お遍路徳島編(4)「友人」
2005.04.04


お遍路を始めた理由に「煩悩が捨てられて何か悟るかもしれんなぁ〜」という漠然とした目的もあった。もちろん、何か捨てたい煩悩があったわけじゃない。単純に「食べること」だったり「遊ぶこと」だったり「不満に思っていることへの執着」だったりが面倒だっただけ。人との関わりも希薄になって「独り」を強く感じるかなぁとも思ったりしていた。

歩き始めて2日目になると黙々と歩くようになる。まだ徳島市内なので浮世離れしたところはどこにも無い。ただ、格好が「お遍路」なので自分自身が浮世離れしているイメージ。

思ったよりちゃんと歩けることを発見して、2日目の目的地を第12番札所「焼山寺」に決めてみる。スタートが第6番札所「安楽寺」でこの辺の札所は近いから可能かと。ただ、「焼山寺」に着くためには山登りをしなければならない。そこまで体力が持つだろうかという疑問を残したまま歩を進める。

さてさて、順調に来たもんだと第11番札所「藤井寺」についたときは思った。時刻は15時。まだ明るい。実は第12番札所「焼山寺」には3日目の宿を取ってある。いけるものなら今日中に行ってしまおうかとも思い、札所の女性に可能かどうか聞いてみる。果たして返答は「無理だね、やめておきなさい」ときっぱり。即座にやめる事に決定。急ぐ旅でもない。腹が減っていたので食事のできるところを聞いてみると、「無いよ」とのご返答。いや、すがすがしい。かなり行程を戻ったとこにスーバーがあるという話を聞き、荷物を置いて買出しに行くことに。今日はどこに泊まろうかと試案しながらパンなどを購入して戻る。

戻ると荷物を置いておいたところに別の荷物が。面倒な予感。果たしてしばらくすると札所の女性がサンドイッチを差し入れしてくれた。いや、ありがたい。購入したパンは非常食へとシフトし、いただいたサンドイッチを頬張る。「これ、誰の荷物ですか」と聞くと「他のお遍路さんが来てるよ」と教えてくれる。やはり。面倒だな。そこへおっさんと金髪で長髪のお兄ちゃんとひょろひょろ兄ちゃんが登場。いやはや、面倒くさい。

しかし、まあ、旅の道中でもあることだし、話しかけてくるのを拒否するわけにも行かず「気さくさを装い」お話。若いにいちゃんはお遍路さんで、おっさんは何だか分からずついてきたらしい。しかも、軽トラで。近場で健康センターがあるらしく、4人でそこにいくことに。その頃には、お寺の境内で野宿することに決定していた。ヘビーデューティーな奴らだ。

おっさんの軽トラで健康センターへ。やはり広い風呂はいいね。金髪兄ちゃんは神奈川から、ひょろひょろ兄ちゃんは中国地方(日本のね)かららしい。風呂に入ると何やら連帯意識が生まれやすい。それに旅の途中ってちょっと開放的になるでしょ?そんで結構仲良しになってしまった。

その日は藤井寺境内のベンチでご就寝。ところが、まさにその日に世界は大変なことになっていた。旅人たちはそんなことを何も知らずに平和な時を享受していたのであった、ちゃんちゃん。

つづく!



【不定期ブックレビュー】


「ローマはなぜ滅んだか」弓削 達
最近はとにかくローマブーム。まあ、マイブームなわけですが。
色々な人のローマ史観を読み比べようと思ってブックオフで購入。 
弓削教授は様々なバックグラウンドを持っておられる方らしい。ちょっと人物的にも掘り下げてみたい。
本書は、ローマの興亡をテーマを絞って検証している。頭には入ってきやすい文章だ。
大学受験で世界史を取っている方、こういう本を勉強と平行して読むと面白いのではないか。「ローマ人の物語」よりもあっさり読めて色々考えられるよ。一冊で完結しているし。
 
Back Number
 04.7.8  
04.7.14
04.7.16
04.7.28
04.08.06
05.02.16
05.02.25
No.001 お遍路事始(1)「動機」
No.002 お遍路事始(2)「修行」
No.003 お遍路事始(3)「旅立つ者」
No.004 お遍路徳島編(1)「四国」
No.005 お遍路徳島編(2)「お遍路さん」
No.006 いや、少々お待ちください(言い訳君)
No.007 お遍路徳島編(3)「お接待」




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