WEB・CD-ROM・DTPのサムクイックがお届けするコラムページ「私的事情」です。 どうぞごゆるりとお楽しみください。

 
 
 
村井知生 1971.11.28 B
後天性ヒキコモリ気味なお遍路野郎。
一人でいると外にでたくなり、外にでると帰りたくなる。ペシミスティックなオプティミストを標榜し、日々此れ勉強。宮沢章夫のコラムが好きだが、電車の中で笑っていると変質者じみていて、堪えると苦しく涙が。。。

 
お遍路徳島編(10)お遍路 リッチサイド
2007.6.26


四国を南下するお遍路軍団。徳島編の終わりは室戸岬だ。室戸市は高知なので既に高知編か。スタート高知。ちなみに「岬」という言葉には日本海の「どばば〜ん」な冬のイメージと「翼君!」と叫んでいた彼のさわやかなイメージが入れ替わり立ち替わり表れる。まあ、私だけかもしれないが。

中岡慎太郎像などもあった。高知は坂本竜馬が有名だが、彼も竜馬とともに打たれたのだな〜。なんて考える余裕もなく、山を登る。最御崎寺を目指して。これがまた山の上にあるもんで、5時くらいにふもとについたのだが最御崎寺につくまでやけに時間がかかった。正直途中でくたばるかと思ったよ、地蔵が目に痛い(お地蔵様は道半ばにして倒れた苦行者の霊を慰める理由で作られていることが多いそうだ)。

最御崎寺につくと、ユースホステルがあった。かなりへばっていたし、新たなスタートなんでここは泊まることとする。風呂に入ることとする。ベッドに寝ることとする。素泊まりさせてもらったのだが、非常に安かった、うしし。3人部屋を1人で占領。まあ、やることもないのだけどね。

翌日は10時チェックアウト。それまでは日の出と共に動き始めていたのだから、だらけまくっていると言われても返す言葉もない。昨日の山を反対側から下る。その途中、いきなり車の中から声をかけられる。「おう?逆ナンか!?」なんて思うこともなく、道でも聞かれるのかなと近づく。

麦茶のお接待であった。助かる。今日は暑そうだ。しかもこの麦茶、ペットボトルに入ってそれ自体を凍らせてある。オーマイガ!これはいい。良い理由を箇条書きにしてみよう。

(1)凍っているので一度では飲めない(←お腹にやさしい)

(2)氷が解けたら飲むのだが、当たり前だがとても冷たい

まったく、涙が出るほど嬉しい。さあ、足の赴くままに進んでみようか!



【不定期ブックレビュー】


桶川ストーカー殺人事件―遺言 清水 潔
桶川事件がジャーナリストの視点から生々しく描かれている。実際にこのようなストーキングを自分がされたら、もしくは仲間がされたらと思うと恐ろしい。清水氏自身はFOCUSの記者でこの事件はFOCUSの力が解決への大きな役割を担ったことは間違いない。
もちろん、マスコミ側からの手記であるから、警察や一般の方の視点からはまた違うもの(マイナス面)も見えるのだろうと思いながら読んだ。それでも、最前線で可能な限りの力で取材を進める姿には頭が下がる。このように仕事をしてみたい。
警察に限らず、組織というものの救いようのない硬化も同時に感じた。絶対に、絶対にこんな組織には居たくはない。
 
Back Number
 

04.7.8 04.7.14
04.7.16
04.7.28
04.08.06
05.02.16
05.02.25
05.04.04
05.04.22
06.02.03
06.05.15
06.10.24
07.05.14

No.001 お遍路事始(1)「動機」
No.002 お遍路事始(2)「修行」
No.003 お遍路事始(3)「旅立つ者」
No.004 お遍路徳島編(1)「四国」
No.005 お遍路徳島編(2)「お遍路さん」
No.006 いや、少々お待ちください(言い訳君)
No.007 お遍路徳島編(3)「お接待」
No.008 お遍路徳島編(4)「友人」
No.009 お遍路徳島編(5)「9.11」
No.010 お遍路徳島編(6)「山登り」
No.011 お遍路徳島編(7)「無銭宿」
No.012 お遍路徳島編(8)「小休止」
No.013 お遍路徳島編(9)「鯖太師、温泉、モスキートー」





Copyright(C)2004 Sum Quick All Rights Reserved.