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転校したのは小学3年から4年に進級する春だった。 チャリンコ王国湘南茅ヶ崎から横浜のはずれに引越したんだ。 子供っていう存在は無力だよな。自分の拠点も自分で決められないんだから。 それまでは、茅ヶ崎のマンモス団地に住んでいて、湘南の海までチャリンコで行けちゃう距離だった。すぐ前の芝生に出れば必ず誰かが野球だのなんだのやってるガシャガシャした環境に育ったんだ。でも引越した先は、まずガッコで「何時にどこそこの公園で野球やんべ〜」って約束しといてみんなで集まんのよ。 方々からよそ者が集まる住宅街ってやつだな。
少なからずカルチャーショックを受けた。 ガッコで約束できなきゃ、誰がどこの公園で遊んでるのかも分からないんだぜ。
まあ、ご多分に漏れず、俺もいわゆる「転校生」としてクラスの、いや学年のか?興味の対象になったね。 生まれた時から身体がデカイ方だったから、当然学年の実力者「デブカツ」に目をつけられたわ。 なんだったか忘れたけど、キャツと取っ組み合いの喧嘩になってさ、先生に止められたけど「放課後裏来いよ!」だぜ。
...だから「裏」ってどこなんだよ?って話だわ。
喧嘩なんかしたくはないけど、まあ、行きがかり上仕方ないこともあんだよね。 当然殴り合いになるもんだと、あーだこーだと作戦を練りながら時間を過ごした。授業中ずっとね。
いよいよ放課後だ。
心配した女子が数人付いてきたけど「デブカツ」の一括でみんな帰っちまった。 体育館の裏で、最初っからケンカするつもりで身構える俺に「デブカツ」はこう言い放った。
「さっきはごめんな、お前も根性あるよな…。」
なんだそりゃ? で、がっちり握手だよ。正直俺もホッとしたけどね。 まんま漫画だろ。お互いの心理を考えると笑えるよな。
俺はこのケンカ、自分に勝ち星1をつけた。
間違いなく俺の勝ち。 ハッタリ勝ちだよ。
【時田的真剣勝負】
ハッタリで勝てないと判断した場合は、即座に方向転換をしましょう。 相手の栄誉を称えつつ、スマートに右手を差し出し握手を求める方法が効果的のようです。 その際上記「お前も根性あるよな」を使用し、あくまでさりげなく「俺もお前も根性がある」ということをアピールすることにより、安全に引き分けに持ち込むことが出来るかもしれません。
【お知らせ】 ・7/18 新宿WALL 「AFRO DIAMONDS」ライブ 詳細 ・7/25 下北沢BASEMENTBAR 「AFRO DIAMONDS」ライブ 詳細
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2004年7月12日(月)
No.3
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