お遍路とは修行なり。それを実感するのは雨が降った時だ。
※ここから先の話は徳島編序盤に戻ります。た〜いむ、すりっぷ?
私が一番最初に雨の洗礼を浴びたのは、徳島駅近辺を通った時。何故か知り合って一緒に歩いている仲間がいた。全部で4名のパーティー。人と一緒に長いこと歩いたのはアレで最後だ。
私と菊ちゃんはポンチョを持っていたため突然の豪雨にも対処可能だった。ちなみに足元はゴアテックのトレッキングシューズ。私は準備を怠らないタイプである(というより、まったくアウトドアなタイプじゃなかったので、色々とそろえるのが楽しかっただけ)。ポンチョも必需品と聞いていたので当然保有。
東京にいると、雨が降れば傘をさすのが当然になる。しかし、歩きお遍路で傘を差しているものはいない。まあ、差しても良いのだとは思うが、荷物は膨大だし、傘を差してのロングウォークは無理があるのだろう。だから大きめなポンチョは必需品。荷物が大きい人は更に防御を固める必要がある。頭にはお遍路傘をかぶればオッケー(これは常備している。いつもは後ろにたらしている)。
ポンチョを持っていないあべちゃん、おぐちゃんのために、徳島駅周辺のスポーツショップへ向かう。アウトドアグッズが置いていなければ意味がない。それなりにデカいショップを見つける。雨はひどいので私も暇つぶしに散策。靴に雨が入らないようにする「レッグウォーマー型」の雨具を発見。即購入(この辺が修行感のなさ)。他にも寝袋の下に敷くマットなどを購入。まさか、自分が野宿する羽目になるとは思わなかったので。寝袋はかっこつけだったのに。
4人で豪雨の中を黙々と歩く。私は足が速いので、もう一人と一緒にスタスタ歩く。なんだか、色々な話をしたような気がする。たまたま前日に知り合った人間と一緒に何時間も歩くなんざ、東京じゃあ有り得ないね。しかも土砂降りの中をさ。他の2人は置いてきぼりだが、それも仕方がない。途中で休んでいると、彼らも追いつく。
野宿出来る雰囲気もなく、その日は宿に泊まる。大部屋で4000円くらいだったと思うが、たまたまその日に知り合った社会人お遍路さん(確かリフレッシュ休暇なるものをとって1週間ずつまわっているといっていた)が部屋代もお接待してくれる。本当に感謝感激、秀樹も感激だ。
このように、お遍路は修行である。そして修行は「黙々と」が一番。雨なんて気にしてはいられないのだ。
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