| | WEB・CD-ROM・DTPのサムクイックがお届けするコラムページ「私的事情」です。
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村井知生 |
1971.11.28 B 後天性ヒキコモリ気味なお遍路野郎。 一人でいると外にでたくなり、外にでると帰りたくなる。ペシミスティックなオプティミストを標榜し、日々此れ勉強。宮沢章夫のコラムが好きだが、電車の中で笑っていると変質者じみていて、堪えると苦しく涙が。。。
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お遍路徳島編(5)「9.11」 | 2005.04.22 |
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前回、藤井寺で野宿するシーンで終わったのですが、実はその日は2001年9月11日でした。つまり、同時多発テロの日です。私にとっては「お遍路2日目」だったのですが、世界中は忘れることのない日を迎えていました。
テレビも新聞もない場所での野宿ですから情報は入ってきません。唯一、仲間がモバイル機器を持っていて、知り合いから「アメリカがすごいことになってる」とか「映画みたいだ」といった文字情報が入ってくるだけ。しかも、知り合いからの情報だから大げさに伝えられていると感じたのでした。
ただ、その文字情報だけを追っていて考えたことは「これがある程度まで本当だったとして、誰が犯人なんだろう」という推測でした。まず、アメリカのシンボル的ビルであったこと。数台の旅客機が同時にハイジャックされていること。後々、海外派兵の口実に格好なこと。それらが示しているのは、すべて「ブッシュ大統領誕生」に集約されているのではないか。
アメリカという国が情報に対して過度に反応する国であることはアメリカ人が一番良く知っています。私も2年間アメリカで暮らしていましたので、その辺の「口実を作って、それから行動」という手段にはリアルに触れていたわけです。で、もしそうだとしたら、アメリカが口実作りにアメリカ人を殺したことになります。う〜ん、これ以外の真相が見当たらない、が、これは独裁者のやり方ではないか。
何せ、私は藤井寺で野宿しているわけで、ニュースなどといった「政府見解」や「アメリカの見解」からは完全にフリーだったのです。知識人ぶったコメンテーターなどからも完全に切り離された状態です。ある意味で自分の考えに没頭できる環境にありました。あの日、こんな状態で頭を巡らした人は多くないのではないか、と今になって思います。そう、報道から遮断されるということは、悪いことばかりではないのでしょう。弘法大師の御計らいかと思わなくもないほどです。
そんな9月11日を過ごした私は、翌日新聞を見せられて唖然としました。「まるで映画じゃないか」。で確信しました。間違いなく、これからアメリカの侵略が始まると。で、その後世界はその通りの時間を過ごしてきました。
お遍路3日目はそんな状況で始まりました。ふと自分に目を戻すと目の前には山があり、それは昇らなければならない山でした。太陽と共に目覚め、私は焼山寺へ歩を進めたのでした。 |
【不定期ブックレビュー】 |
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この本、いま読んでいるですが、ここにレビューを書いていてなんなんだけど、それほど面白くはないです。 カエサルのガリア戦記の頃の話で、ローマ側ではなく、ガリア側のヴェルチンジェトリクスを主人公として書かれています。まあ、設定は面白かなと思ったんですが…。 最後まで読まなければならないのかな〜。歴史観を詰め込み過ぎだし、何かと暴力シーンがあるし。まあ、活字が追えれば良いってところもあるので何とか読んでみましょう。お薦めはしません。 |
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