WEB・CD-ROM・DTPのサムクイックがお届けするコラムページ「私的事情」です。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
モリヤアズサ 1974.2.26
2月26日生まれということもあってか、
周囲にも自分にも事件(?)が多い人生。
そんな中、7月4日(米国独立記念日)に娘を授かる。
次は5月15日あたりにナニかが 生まれるのかしらとドキドキする30歳。
お問合せ
私的事情トップページ
サムクイックトップページ

最新のコラム


Vol.007 〜台風夜 その3〜
Vol.006 〜台風夜 その2〜
Vol.005 〜台風夜 その1〜
Vol.004 〜彼女のベランダ〜
Vol.003 〜蝶々ひらひら〜
Vol.002 〜カミナリ鳴鳴〜
Vol.001 〜お散歩ららら〜
[最新のコラム]
  
最新のコラム


Vol.002 〜カミナリ鳴鳴〜
ここ最近の暑さに対するささやかな抵抗として
我が家では水浴びならぬ「ぬるま湯浴び」が日課だ。

とは言え正しくは単にぬるい湯につかるだけなのだが。
2歳の娘にとってはちょっとしたプール感覚なのか
毎日この時間になるとテンポ良く足踏みしながら
服も脱がずに彼女にとっての「リトルプール」に
一目散に走り込もうとする。

こらこら危ないぞ。小学生がよく叱られてるだろ。
プールサイドは走っちゃいけないんだってば。

5時半をすこし回ったくらいなので外はまだ明るく
浴室の窓からの光はとても滑らかに足元に届いていた。
と、突然。まさにそれは起こった。
最初は近所の材木屋の木が倒れたのかと思った。
でもすぐに違うと分かった。
それは頭上から降ってくる音だった。

さっきまで足元を包んでいた柔らかい光は
みるみる窓の外へ吸い取られやがて奪われた。
そのかわりに鋭く尖った光が
分厚くて濃い雲の隙間から飛び込んできた。
ピキャーという音の後にパラリパリっと小さく鳴って
さらにその後からほんの少し間を置いて
バギャラゴゴドォォォォーンッという爆音が続いた。

うわっ 思わず肩をすくめながら
大丈夫よ。怖くないから。と振り返る。すると。
怯えてるとばかり思っていた彼女は嬉しそうに
調子の外れた「キラキラぼし」を唄っていた。 
え? 怖いのは私だけ? あらら。

それからというものカミナリは勢いを増すばかり。
そして彼女の唄声はただただ浴室に響き渡る。

すっかり陽の光を失った浴室。なのに。
不穏さも惑いもないのは彼女の唄声のお陰だろう。
これってもしかしたらすごいことかもしれないな。
もしもブラックホールの真ん中に放り出されたって
彼女の唄声さえあれば何とかなるんじゃないの。
なんて思ってたらまたドドォォォンときた。
相変わらず彼女は唄い続けている。

ほらやっぱり。何とかなりそうだ。何もかも。
でも今度は一緒に唄ってみようかな。
教えてね。調子はずれの「キラキラぼし」を。

2004年7月21日(水) No.5


No. PASS
 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
[TOP]
私的事情TOP
004869
shiromuku(n)DIARY version 1.30